ドル安・ユーロ高を背景にして、NY金は急反発し、最高値更新
08:38:28
12日のNY金は急反発。取引中心限月である期近12月限の清算値は前日比38.2ドル高の2580.6ドル。清算値及び日中取引での高値のいずれも、取引中心限月としての最高値を大きく更新している。
欧州中央銀行(ECB)は、予想通り、0.25%の追加利下げを実施。インフレと経済成長の鈍化を背景にしたものである。ラガルドECB総裁は、理事会後の会見で、第4四半期には、インフレ率が再び上昇すると言及。これによって、次回の利下げは10月ではなく、12月になるとの見方が市場で急速に広がり、ドル売り・ユーロ買いが活発化し、NY金の急伸のキッカケとなった。
8月の米卸売物価指数(PPI)が明らかにされ、前年比1.7%上昇と、事前予想通りとなった。コアPPIは同2.4%となり、これも事前予想通りに。この発表を受け、米長期金利が低下し、NY金の上昇に弾みをつける結果となった。
NY金は取引終了にかけ、一段と値を跳ばし、期近12月限は2588.5ドルんの高値を付け、2587.2ドルで取引を終了している。
NY株価が急伸したことで、リスク回避の動きが後退し、取引終了にかけての一段の上昇につながったとみられる。
NY銀は急伸。取引中心限月である期近12月限の清算値は前日比1.179ドル高の30.107ドル。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)
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