中東リスクを懸念して、WTI原油は急反発
08:03:28
31日のWTI原油は急反発。取引中心限月である期近9月限の清算値は前日比3.18ドル高の77.91ドル。
イスラエル軍はゴラン高原攻撃に対する報復として、レバノンの首都ベイルートで、イスラム教シーア派組織ヒズボラの司令官で、作戦本部トップのシュクル氏を殺害したことを明らかにした。
イランの大統領就任式の日、イランの首都テヘランで、ハマスの政治部門の最高幹部であるハニヤ氏が暗殺されたが、これもイスラエル軍によるとみられている。この殺害を受け、イランの最高指導者であるハメネイ師がイスラエルに対する報復を命じたとしている。
こうした状況の中、中東リスクが急速に高まり、大きく下落していたWTI原油は買い戻され、急反発につながった。
米エネルギー情報局(EIA)の週間石油在庫統計で、原油在庫は343.6万バレル減、ガソリン在庫は366.5万バレル減、中間留分在庫は153.4万バレル増、認証在庫であるクッシング在庫は110.6万バレル減。相場の上昇基調の中、支援材料となっていた。
さらに、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見で、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げの可能性に言及。これも好感して、WTI原油は取引終了にかけてさらに上伸し、ほぼ高値引けの78.64ドルで取引を終えている。
中東リスクの先行き不透明もあり、WTI原油は80ドルをひとまず試すとの見方も高まっている。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)
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