デイリーコモディティ市況コメント

強気の石油統計を好感して、WTI原油は続伸

12日のWTI原油は続伸。取引中心限月である期近4月限の清算値は前日比1.43ドル高の67.68ドル。
石油輸出国機構(OPEC)による月報が明らかにされた。トランプ米大統領による高関税政策を踏まえて、市場では世界的な石油需要の後退が想定されているものの、OPECでは2025年の世界の石油需要の伸びが日量145万バレル増に据え置かれることに。これを受け、WTI原油市場では買い戻しの動きにつながり、欧州取引時間帯にWTI原油期近4月限は67ドル台に水準を切り上げることに。
その後、米エネルギー情報局(EIA)が明らかにした週間石油在庫統計で、原油在庫は144.8万バレル増、ガソリン在庫は573.7万バレル減、中間留分在庫は155.9万バレル減、認証在庫であるクッシング在庫は122.8万バレル減。原油在庫は製油所のメンテナンスもあり、増加したものの、それ以上に石油製品在庫が急減していたため、支援材料と評価され、WTI原油は上げ幅を拡大。
WTI原油期近4月限は一時、67.88ドルまで急伸したが、7日の高値である68.22ドルには至らず、68ドルが上値抵抗となっていた。
トランプ米大統領による高関税政策が引き続き、警戒される中、再び値を崩すことも懸念される状況にある。明日明らかにされる国際エネルギー機関(IEA)の月報が目先のポイント。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

免責事項

本ホームページはAIゴールド証券(株)の顧客である貴殿に対し、専ら貴社・貴殿にご利用頂く為にご提供申し上げるものです。記載内容は同意を得た場合を除き、第三者に開示することはできません。このような情報にはAIゴールド証券(株)により確認されていない情報が含まれていることもありますので、全てご自身のリスクでこれらをご利用下さい。AIゴールド証券(株)は本ホームページに記載の情報いずれについても、その信頼性、正確性または完全性について何ら表明または保証するものではありません。本ホームページで述べられている意見は表示の日付のAIゴールド証券(株)の判断であり、予告無しに変更または取消されることがあります。