デイリーコモディティ市況コメント

NY金は反落、トランプ関税に対する後退観測を受け

07:18:47

14日のNY金は反落。取引中心限月である期近6月限の清算値は前週末比18.3ドル安の3226.3ドル。
週明け早々のアジア取引時間帯で、NY金期近6月限は3261.6ドルまで上伸する場面もみせた。序盤には利益確定売りが台頭し、上げ一服の動きをみせていたが、これは、トランプ米大統領が相互関税の対象からスマートフォンやパソコン、半導体製造装置などを外すことを明らかにしたことを受けた動きだったといえる。しかし、近いうちに、半導体に対する新たな関税措置に移行するための、一時的な措置であることを認識して、NY金は買い直されていた。
それでも、前週末の高値であり、過去最高値でもある3263.0ドルを上抜けず、その後、欧州取引時間帯にかけて、マイナス圏に沈み、NY金期近6月限は3208.7ドルまで軟化する場面もみせた。それでもトランプ関税に対するリスク回避として3200ドル台を維持。
米国取引時間帯では軟調地合いながらも狭いレンジで推移し、3220ドルを挟む値動きに終始していた。
米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は、トランプ政権の相互関税によって、米国経済は大きな影響を受けると言及。景気減速を回避するために、FRBは利下げを実施する可能性もあるとの見通しを示した。
NY銀は続伸。取引中心限月である期近5月限の清算値は前週末比0.257ドル高の32.167ドル。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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