デイリーコモディティ市況コメント

WTI原油が小幅続伸、トランプ関税リスクの後退を受映して

07:18:12

14日のWTI原油は小幅続伸。取引中心限月である期近6月限の清算値は前週末比0.15ドル高の61.05ドル。
トランプ米大統領は、スマートフォンやパソコン、半導体製造装置などを、相互関税の対象から外すことを明らかにしている。ただし、別の関税を課すための移行措置であり、一時的な措置であるとしている。
しかし、金融市場では、米中の貿易戦争拡大がやや後退するとの思惑もあり、世界的な株式市場の週明けの出直りにつながっており、米中の貿易戦争拡大懸念が圧迫要因となっていたWTI原油も買い戻しが先行する展開をみせた。
石油輸出国機構(OPEC)はこの日、月報を明らかにしている。2025年の世界の石油需要の伸びを前月予想の日量145万バレルから日量130万バレルに下方修正した。いうまでもなく、トランプ関税の影響を映した内容である。しかし、原油市場では織り込み済みと評価され、この発表後もWTI原油は戻りをみせ、欧州取引時間帯終盤に、WTI原油期近6月限は62.07ドルまで急伸。
その後、トランプ関税に対する警戒もあり、手じまい売りを浴びて、米国取引時間帯に60.12ドルまで売られる場面もみせたが、何とか60ドル台を維持。その後、清算値決定にかけてプラス圏を回復している。
先行き不透明感が引き続き、根強く、短期スタンスの仕掛けが中心とみられる。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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