デイリーコモディティ市況コメント

WTI原油は反発も、取引終了にかけマイナス圏に沈む

07:57:42

3日のWTI原油は反発。取引中心限月である期近3月限の清算値は前週末比0.63ドル高の73.16ドル。ただし、取引終了にかけてマイナス圏まで値を崩している。
週明けのWTI原油は、トランプ米大統領が4日からカナダとメキシコ、中国に対する関税を課す大統領令に署名し、4日から実施されることを警戒して急伸して始まった。
カナダ産原油に対する関税も実施されることから、米国国内の原油に対する供給不安が高まり、週明け早々、WTI原油期近3月限は一時、75.18ドルまで急伸。ただし、目先の供給不安にとどまるとの観測から、期近限月の急伸にとどまった。
その後、アジア市場の株式市場の急落もあり、世界経済への悪影響が警戒され、上げ一服。
米国取引時間帯序盤にWTI原油期近3月限はまた買い進まれ、74.78ドルの高値を付けた。
しかし、メキシコのシェインバウム大統領は、トランプ米大統領との協議の結果、メキシコに対する関税が1か月延期されることになったことを表明し、WTI原油期近3月限は73ドル割れまで大きく値を消した。カナダに対する関税も延期されるとの思惑につながったとみられる。
実際、カナダのトルドー首相はカナダに対する関税は30日間、延期されると公表したこともあり、取引終了にかけてのWTI原油の値崩れにつながり、WTI原油期近3月限は0.20ドル安の72.33ドルで取引を終了している。期近限月の下げ幅が大きいものの、その他限月も軒並みマイナス圏に沈んでいる。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

免責事項

本ホームページはAIゴールド証券(株)の顧客である貴殿に対し、専ら貴社・貴殿にご利用頂く為にご提供申し上げるものです。記載内容は同意を得た場合を除き、第三者に開示することはできません。このような情報にはAIゴールド証券(株)により確認されていない情報が含まれていることもありますので、全てご自身のリスクでこれらをご利用下さい。AIゴールド証券(株)は本ホームページに記載の情報いずれについても、その信頼性、正確性または完全性について何ら表明または保証するものではありません。本ホームページで述べられている意見は表示の日付のAIゴールド証券(株)の判断であり、予告無しに変更または取消されることがあります。