デイリー為替市況コメント

良好な米経済指標で大幅利下げ観測後退しドル買いが優勢

【NY外為ドル円概況】30日のNY為替市場は、アジア時間に一時141.65円まで売り込まれた反動でショートカバーが先行。その後も、9月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)が予想を上回ったことや、9月ダラス連銀製造業活動指数が悪化予想に反し改善し、ドル買いが優勢となり、一時143.37円まで値を上げた。月末・期末のロンドンフィキシングに絡んだドル買いのフローも観測された。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するボスティック米アトランタ連銀総裁が「労働市場が引き続き弱ければ、0.50%の追加利下げの可能性も排除しない」と発言すると、142.95円付近まで伸び悩んだ。しかし、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が講演で、経済が全般的に強く、利下げが弱い経済を反映したものではなく、強い経済を維持するためとの発言を受けて積極的な利下げ観測が後退し、長期金利上昇に伴うドル買いにさらに拍車がかかり、一時143.91円と日通し高値を更新した。さらにパウエル氏は「経済が予想通りに進展すれば、今年はさらに2回の利下げが行われ、合計0.50%となる」と話し、市場の一部で浮上している大幅利下げ観測を否定する見解を示した。

30日 米国経済指標結果
9月 シカゴ購買部協会景気指数  予想46.0 結果46.6

30日 くりっく365市場 四本値
ドル円    始値142.575 高値143.930 安値141.640 終値143.680
ユーロドル  始値 1.1168  高値1.1208  安値 1.1115 終値 1.1135


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