デイリー為替市況コメント

関税発動延期でドル売りが優勢の展開

【NY外為ドル円概況】3日のNY為替市場は、トランプ大統領はメキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を課す
大統領令に署名した。中国には10%の関税を上乗せする。関税の引き上げが米国の物価上昇や消費減退などにつな
がるおそれがあり、ダウ平均が一時660ドル超下落。リスク・オフの円買い・ドル売りが優勢となり、一時154.02円
と日通し安値を更新した。ただ、前週末の安値153.92円がサポートとして意識されると下げ渋る展開に。また、米国
とメキシコが不法移民やフェンタニルを巡り合意し、対メキシコの関税発動が1カ月延期されたため警戒感が後退し、
155.01円付近まで下げ幅を縮小し、154円台後半で取引を終了した。

なお、カナダのトルドー首相は米国からの輸入品に25%の報復関税を課す方針を明らかにしたものの、3日午後にトラ
ンプ大統領と協議し、米国からの関税を最低でも30日延期すると決めたと伝わった。トランプ大統領は中国とも対話を
続けるとしている。

3日 米国経済指標結果
1月 製造業PMI(確報値)  予想50.1 結果51.2
1月 ISM製造業景気指数  予想49.9 結果50.9
12月 建設支出(前月比)  予想0.1% 結果0.5%

3日 くりっく365市場 四本値
ドル円    始値154.915 高値155.905 安値153.995 終値154.865
ユーロドル  始値 1.0250 高値1.0334  安値 1.0209 終値 1.0304


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