デイリー株価指数コメント

CPI発表前の利益確定売りにNYダウは3日ぶりの反落

株価指数 2025.09.11

10日のNY株式市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)が今月半ばの金融政策会合で利下げを再開し、景気浮揚につながるとの期待感から足元の相場は最高値圏で推移。ただ、過熱気味の相場に対する警戒感も根強く、利食い売りが出やすい地合いだった。また、翌11日には8月の米消費者物価指数の発表を控える。トランプ関税による物価高の影響などの見極めたいとの思惑から、積極的な取引は手控えられた。ダウ平均はほぼ横ばいでスタートすると、終盤に331ドル安まで下落し、220.42ドル安(-0.48%)で終了。3日ぶりの反落となった。一方、S&P500は一時0.67%高まで上昇し、0.30%高で終了。ナスダック総合も0.56%高まで上昇後、0.03%高とわずかながら上昇して終了。

ソフトウエアメーアーのオラクル(ORCL)は四半期決算で示したクラウドインフラ事業についての強気の見通しが好感されたほか、オープンAIが同社のコンピューティングパワーを5年間にわたり3000億ドル相当で購入する契約を締結したことが報道で明らかになり、半導体などAI関連株に買いが波及し、ブロードコムやコアウィーブなどが大幅高となった。ダウ平均ではエヌビディアが4%近く上げた。

米8月PPIは前月比-0.1%と予想の+0.3%に反して低下し、前年比でも+2.6%と予想の+3.3%を下回った。変動の大きい食品、エネルギーを除くコアPPIも前月比-0.1%と予想の+0.3%に反して減速し、前年比では+2.8%と予想の+3.5%を下回った。ただ、市場では16〜17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.5%利下げの観測を強める内容ではないと受け止められた。すでに0.25%の利下げはほぼ確実視されるなか、8月のCPIが11日に発表される前に目先の利益を確定する売りが出やすかった。


 

免責事項

本ホームページはAIゴールド証券(株)の顧客である貴殿に対し、専ら貴社・貴殿にご利用頂く為にご提供申し上げるものです。記載内容は同意を得た場合を除き、第三者に開示することはできません。このような情報にはAIゴールド証券(株)により確認されていない情報が含まれていることもありますので、全てご自身のリスクでこれらをご利用下さい。AIゴールド証券(株)は本ホームページに記載の情報いずれについても、その信頼性、正確性または完全性について何ら表明または保証するものではありません。本ホームページで述べられている意見は表示の日付のAIゴールド証券(株)の判断であり、予告無しに変更または取消されることがあります。