デイリー株価指数コメント

中東の地政学リスクが高まりNYダウは大幅反落

株価指数 2025.06.16

13日のNY株式市場は、イスラエルのイラン空爆を受け中東情勢悪化を警戒した売りが加速した。その後、ミシガン大消費者
信頼感指数の改善や期待インフレ率の低下を好感し、売りが一段落したものの、イランが報復としてイスラエルにミサイルで
反撃したことで中東の地政学リスクが高まりリスク回避が強まった。ダウ平均は下落してスタートすると、終盤に886ドル安
まで下落幅を広げ、769.83ドル安(-1.79%)で終了。S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.13%安、1.30%安で終了し、3
指数がそろって大幅反落した。なお、投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の18.02ポイントから20.82ポイントに上昇。5月
26日以来の20ポイント台となった。

安全資産と位置づけられることの多い米国債はむしろ売られた。米長期金利の指標である10年債利回りは一時前日比0.08%高
い4.44%まで上昇した。原油価格の上昇で利下げペースの鈍化観測につながった。トランプ米政権の財政運営などを巡る不確
実性により、米国債の安全資産性が低下しているとの指摘もある。

なお、6月米ミシガン大学消費者態度指数速報値は60.5と予想の53.6を上回った一方、1年先の期待インフレ率は5.1%と予想の
6.4%を大幅に下回った。5-10年先は4.1%と市場予想に一致した。市場では「この日は中東情勢に投資家の関心が向いており、
相場はあまり反応しなかった」との声が聞かれた。


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