トランプ次期大統領の追加関税計画を警戒し一時153円割れ
【NY外為ドル円概況】26日のNY為替市場は、トランプ次期米大統領は25日、中国からの輸入品に10%の追加関税をかけ、メキシコとカナダに対しても25%の関税を課すと表明したことから、米国と各国の貿易摩擦が激化するとの見方に、アジアや欧州の株式相場が軟調に推移。投資家がリスク回避姿勢を強め、円買い・ドル売りが優勢となった。NY市場に入ってもこの流れを引き引き継いで、一時152.99円と11日以来の安値を更新した。その後、米11月消費者信頼感指数がほぼ1年ぶりの高水準に改善したため長期金利上昇に伴うドル買いが強まり、153.72円付近まで下げ渋ったものの、戻りは限定的だった。また、米連邦準備理事会(FRB)が公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨で、段階的な金融緩和が適切との認識を示したから、米長期金利が上げ幅を縮小し、153円台前半で取引を終了した。
米コンファレンス・ボード(CB)が11月26日に発表した11月消費者信頼感指数は111.7に上昇した。労働市場に対する楽観的な見方や株高が指数の上昇につながったようだ。10月分は前回発表の108.70から109.60に上方改定された。CBによると今後1年間で株価が上昇すると予想した消費者は56.4%で過去最高を記録。一方、向こう1年間のインフレ期待は4.9%と、10月の5.3%から低下した。市場参加者の間からは「米大統領選でトランプ氏が当選したことは株高やインフレ抑制の期待を高める一因となった可能性がある」との声が聞かれている。
26日 米国経済指標結果
9月 S&Pケースシラー住宅価格 予想4.70% 結果4.57%
10月 コンファレンスボード消費者信頼感指数 予想111.9 結果111.7
10月 新築住宅販売件数 予想72.0万件 結果61.0万件
11月 リッチモンド連銀製造業指数 予想-11 結果-14
26日 くりっく365市場 四本値
ドル円 始値154.120 高値154.510 安値152.990 終値153.115
ユーロドル 始値 1.0497 高値1.0545 安値 1.0428 終値 1.0490
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