世界的なリスク選好回復を背景にドル買いが優勢の展開
【NY外為ドル円概況】9日のNY為替市場は、連邦準備制度理事会（FRB）による速やかな利下げ期待の後退で、米10年
債利回りが一時4.0765％前後と7月31日以来の高水準を記録すると円売り・ドル買いが先行。その後も、連邦準備制度理
事会（FRB）が公表した9月連邦公開市場委員会（FOMC）議事要旨では、メンバーが利下げ軌道を維持することで合意
するも利下げ幅を巡り見解が相違したことが明らかになり、7日の高値149.13円を上抜けて一時149.36円と8月15日以来
の高値を更新した。また、ローガン米ダラス連銀総裁がインフレリスクの存続で、段階的な利下げ軌道が必要との見解
を示したほか、10年債入札が冴えず長期金利が上昇し、149円台前半で取引を終了した。
なお、FRBが公表したFOMC議事要旨では「大多数の当局者が0.50％の利下げを支持」ボウマンFRB理事が0.25％の利下げ
を主張し反対票を投じたものの、慎重な意見は1人だけでなく複数の参加者からあがっていたことが明らかになった。
9日 米国経済指標結果
8月 卸売売上高（前月比） 予想0.3％ 結果-0.1％
8月 卸売在庫（前月比） 予想0.2％ 結果0.1％
9日 くりっく365市場 四本値
ドル円 始値148.200 高値149.380 安値147.995 終値149.320
ユーロドル 始値 1.0977 高値1.0979 安値 1.0938 終値 1.0938
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