長期金利低下を受けてドル売りが優勢の展開
【NY外為ドル円概況】1日のNY為替市場でドル円は、前日発表の6月シカゴ購買部協会景気指数（PMI）が弱く、米連邦
準備理事会（FRB）の利下げ再開が早まるとの観測から、米10年債利回りが一時4.1852％前後と5月1日以来2カ月ぶりの
低水準を付けると円買い・ドル売りが先行し、一時142.68円と日通し安値を更新した。その後、6月米製造業購買担当者
景気指数（PMI）改定値や6月米ISM製造業景況指数、5月米雇用動態調査（JOLTS）求人件数が予想を上回ったことも相場
を下支えし、143.80円付近まで下げ渋る場面があった。
なお、パウエルFRB議長は欧州中央銀行（ECB）主催の討論会で7月利下げの可能性を否定しなかったものの、金融政策を
慎重に判断する姿勢を改めて示した。米連邦議会上院は同日、トランプ減税の延長を柱とする減税・歳出法案を可決した。
ただ、保守強硬派の多い下院での法案通過は難航する可能性がある。米経済や金融政策を取り巻く不透明要因が多く、反
応は限定的となった。
1日 米国経済指標結果
6月 製造業PMI（確報値） 予想52.0 結果52.9
6月 ISM製造業景気指数 予想48.8 結果49.0
5月 JOLTS求人件数 予想731.0万人 結果776.9万人
1日 くりっく365市場 四本値
ドル円 始値144.085 高値144.130 安値142.670 終値143.410
ユーロドル 始値 1.1784 高値1.1831 安値 1.1763 終値 1.1799
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