デイリー為替市況コメント

物価関連指標の発表を控えて方向感の乏しい展開

【NY外為ドル円概況】9日のNY為替市場でドル円は、日銀が17、18両日開催する金融政策決定会合で追加利上げに踏み切ることをおおむね織り込み済み。
利上げペースを速めるとの観測も広がり、日米の金利差縮小を意識した円買い・ドル売り地合いが続いている。
また、アジア時間にベッセント米財務長官から強い円安けん制発言が伝わったこともあり、積極的に上値を試す展開とはならなかった。
その後、米財務省が長期債の買い戻し上限額を最大60億ドルに拡大すると発表。
市場では「8月に発表されていた40億ドル以上という水準が最大でも60億ドルにとどまったことは期待外れ」「100億ドル近い規模を見込んでいた向きも多かった」などの指摘も聞かれ、米国債売りで反応した。
米10年債利回りは2023年11月以来の4.85%台まで上昇し、ドル円も153.80円付近まで値を上げた。
ただ、アジア時間につけたこの日の高値154.01円を試す展開とはならず、NY時間は総じて153円台半ばを挟んだ水準でのもみ合いとなった。

米国とイランの攻撃激化が懸念され、9日の米原油先物市場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近10月物は一時1バレル96ドル台後半と期近物として6月上旬以来の高値を付けた。
エネルギーを輸入に頼る日本の貿易収支が悪化するとの懸念は根強い。
米債券市場で米長期金利は前日から水準を切り上げ、一時4.85%と2023年11月以来の高水準を付けた。
日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いも出やすかった。

9日 くりっく365市場 四本値
ドル円    始値153.895 高値153.970 安値152.935 終値153.545
ユーロドル  始値 1.1629 高値1.1652  安値 1.1621 終値 1.1628

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