デイリー為替市況コメント

持ち高調整目的の円買いが優勢の展開

【NY外為ドル円概況】11日のNY為替市場でドル円は、米物価指標や米長期金利の動向をにらみながら不安定に推移した。
米労働省が朝方発表した8月の米消費者物価指数(CPI)は概ね市場予想に沿った内容だったが、発表直後に米10年債利回りが4.98%前後まで上昇し、ドル円も154.48円付近まで上昇する場面が見られた。
その後、いったん米債利回りが4.90%前後まで低下、ドル円も153.24円まで失速したが、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが実施されるとの思惑が高まるなか、米金利低下とドル売りの流れも長続きはしなかった。
米10年債利回りは引けにかけて4.97%台まで再び上昇し、ドル円も153.70円台まで買い戻された。

8月の米CPIは前年同月比で3.4%上昇した。伸び率は前月と同じで、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想と一致した。
食品とエネルギーを除くコア指数は同2.4%上昇と、市場予想と同じだった。
ただ、コア指数は前月比では0.3%上昇と、市場予想を0.1ポイント上回ったことが注目された。
インフレの高止まりを示す指標を受け、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で連邦準備制度理事会(FRB)が利上げに踏み切るとの観測が強まった。

米短期金利先物の値動きから金融政策を予測する「フェドウオッチ」では、FRBが来週のFOMCで0.25%の利上げをする確率が11日夕時点で87%と、前日の7割ほどから上昇した。
もっともCPIの発表後に米長期金利は低下に転じる場面があった。米金利低下に歩調を合わせて円買い・ドル売りが優勢になった。

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