米中の貿易摩擦を巡る懸念が後退しドル買いが優勢
【NY外為ドル円概況】23日のNY為替市場でドル円は、トランプ大統領の発言を受けて、連邦準備制度理事会(FRB)の独立性が
維持されるとの安心感や、米ウォールストリートジャーナル紙が「米政府は貿易戦争の緩和に向けて対中関税の引き下げを検討」
「対中関税は50-65%に引き下げられる可能性」と報じると、米中貿易摩擦が緩和されるとの期待が高まり、全般ドル買いが先
行した。また、米4月PMI速報値や3月新築住宅販売件数が予想を上回ったこともドル買いを支援した。さらに、ベッセント米財務
長官が「米国は引き続き強いドル政策を維持」と述べたほか、「関税を巡る日米交渉で特定の通貨目標を求める考えはない」「日
本が先進7カ国(G7)の合意を尊重することを期待」と発言すると円売り・ドル買いが活発化。アジア時間に付けた143.22円を上
抜けて一時143.57円まで上値を伸ばし、143円台半ばで取引を終了した。
なお、FRBはこの日公表した米地区連銀経済報告(ベージュブック)で「米経済活動は前回報告からほとんど変化がなかったが、
国際貿易政策を巡る不確実性には全体に広がりが見られた」と総括。また、全ての地区で物価は上昇し、6地区で「控えめ」、6
地区で「緩やか」と報告した。
23日 米国経済指標結果
4月 製造業PMI(速報値) 予想49.2 結果50.7
4月 サービス業PMI(速報値) 予想52.9 結果51.4
4月 コンポジットPMI(速報値) 予想51.2 結果51.2
3月 新築住宅販売件数 予想68.0万件 結果72.4万件
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