デイリー為替市況コメント

米消費の底堅さが意識されドル買いが優勢の展開

【NY外為ドル円概況】30日のNY為替市場でドル円は、英・独株価指数が約1カ月ぶりの高値を更新するなど、欧州株相場が堅調に推移する中、リスク選好の円売りが優勢となり、一時143.15円まで上昇した。その後、米4月ADP雇用統計の伸びが予想を下回ったほか、米1-3月期国内総生産(GDP)速報値が3年ぶりのマイナス成長に落ち込み、同期GDP価格指数が予想以上に伸びが加速したためスタグフレーション懸念も浮上し、円買い・ドル売りが先行。月末のロンドンフィキシングに絡んだドル売りのフローが観測されると一時142.52円付近まで下押しした。ただ、「米国は関税問題を巡る交渉を目指し、様々なルートを通じて中国側に積極的に接触を図っている」との中国メディアの報道が伝わると買い戻しが優勢となった。また、地政学的リスクの後退で一時780ドル超下落したダウ平均が上昇に転じたことも相場を下支えし、143.19円と日通し高値を更新した。

1〜3月期の個人消費支出(PCE)物価指数は3.6%上昇し、伸びは2024年10〜12月期の2.4%から加速した。同じく3月のPCEは前月比0.7%増と市場予想を上回った。米景気の先行きを巡る懸念は根強いが今のところ消費は想定以上の底堅さを維持し、インフレは高止まりしていると受け止められた。

30日 米国経済指標結果
4月 ADP雇用者数(前月比)  予想12.5万人 結果6.2万人
第1四半期 実質GDP(速報値)  予想-0.2% 結果-0.3%
4月 シカゴ購買部協会景気指数  予想45.9 結果44.6
3月 中古住宅販売成約指数(前月比)  予想1.1% 結果6.1%
3月 PCE価格指数(前年比)  予想2.2% 結果2.3%
3月 コアPCE価格指数(前年比)  予想2.6% 結果2.6%


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