米経済指標悪化でドル売りが優勢の展開
【NY外為概況】4日のNY為替市場でドル円は、5月ADP民間部門雇用者数は3.7万人増と市場予想の11.2万人増を大幅に下回った
ことや、5月ISM非製造業景気指数も49.9と予想の52.0を下回り、11カ月ぶりに好不況の分かれ目となる50を下回ると、米長期金
利が大幅に低下。全般ドル売りが活発化し、一時142.61円と日通し安値を更新した。なお、米長期金利の指標となる米10年債利回
りは一時4.3473%前後まで低下し、約1カ月ぶりの低水準を付けた。
カナダドルは対米ドルで上昇した。カナダ中銀(BOC)はこの日、市場の大方の予想通り政策金利を現行の2.75%に据え置くこ
とを決めたと発表。市場の一部では0.25%の利下げを予想する向きもあっただけに、カナダドル買いが優勢となった。全般米ド
ル安が進んだ影響も受けて、一時1.3653カナダドルまで値を下げた。なお、声明では「米国の貿易政策とその影響に関するさら
なる情報が得られるまで、政策金利を据え置くことを決定した」との見解が示された。
4日 米国経済指標結果
5月 ADP雇用者数(前月比) 予想11.2万人 結果3.7万人
5月 サービス業PMI(確報値) 予想52.3 結果53.7
5月 コンポジットPMI(確報値) 予想52.1 結果53.0
5月 ISM非製造業景気指数 予想52.0 結果49.9
4日 くりっく365市場 四本値
ドル円 始値143.985 高値144.400 安値142.600 終値142.785
ユーロドル 始値 1.1375 高値1.1433 安値 1.1358 終値 1.1415
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