米PMIが強い結果となりドル買いが優勢の展開
【NY外為ドル円概況】22日のNY為替市場でドル円は、前日の海外市場で米国売りが強まり、ドル売り円買いが優勢となった
ことから、日本時間夕刻に一時142.81円と7日以来の安値を付けたものの、ドル売り一巡後は一転して反発となった。米債利
回りが低下し、米債売り、米株売り、ドル売りのトリプル安が一服したことがドルの買い戻しを誘った。また、日米財務相会
談で「為替水準に関する議論」が見送られたことを受けて、円安是正の思惑が後退したことも相場を下支えした。その後、こ
の日発表された米国の5月製造業PMIが予想より強い内容だったことが伝わり、円売り・ドル買いが優勢に。また、米大統領経
済諮問委員会（CEA）のミラン委員長は、政府が密かにドル安誘導の国際的取り決めを画策しているとの見方を否定したこと
を受けて、一時144.33円付近まで値を上げた。ただ、東京時間につけた日通し高値144.40円がレジスタンスとして意識される
と143.90円付近まで押し戻された。
なお、主要7カ国（G7）財務相・中央銀行総裁会議はこの日、「不確実性の高まりが世界経済や金融に影響を与えるとの認識
を共有」「2017年5月の為替相場コミットメントを再確認」とした共同声明を採択して閉幕した。
22日 米国経済指標結果
前週分 新規失業保険申請件数 予想23.1万件 結果22.7万件
5月 製造業PMI（速報値） 予想49.9 結果52.3
5月 サービス業PMI（速報値） 予想50.9 結果52.3
5月 コンポジットPMI（速報値） 予想50.2 結果52.1
4月 中古住宅販売件数 予想411.0万件 結果400.0万件
22日 くりっく365市場 四本値
ドル円 始値143.665 高値144.410 安値142.800 終値144.010
ユーロドル 始値 1.1328 高値1.1346 安値 1.1255 終値 1.1283
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