景気の楽観的な見方を支えにNYダウは連日で最高値を更新
30日のNY株式市場は、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が講演で市場の過度な追加利下げ期待をけん制したことで下落する場面もあったが、9月シカゴ購買部協会景気指数が予想外に改善したため、米国経済のソフトランディング期待などを背景に先高期待が続いた。ダウ平均はパウエルFRB議長発言を受けて一時383ドル安まで下落したが、17.15ドル高(+0.04%)と小幅ながら3日続伸して終了。先週末に続いて終値ベースの史上最高値を更新した。S&P500も一時0.60%安まで下落したが、0.42%高と反発して終了。ナスダック総合も長期金利の上昇が嫌気されたが、携帯端末アップルの上昇が下支えとなり、0.38%高と反発して取引を終了した。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の16.96ポイントから一時17.79ポイントまで上昇したが、16.73ポイントに低下した。
なお、パウエルFRB議長は講演で経済が予想通りであれば今後0.25%ずつ2回の利下げが予想できるとし、年内3回の追加利下げを見込む市場をけん制した。パウエル発言を受けてCMEのフェドウォッチ・ツールの年内3回の利下げ確率は前日の79%から63%に低下した。
アップル、ホームデポ、シェブロン、ウォルマートが上昇。一方、ホーイング、セールスフォース、ナイキは下落。
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