デイリー株価指数コメント

関税延期で景気悪化懸念が後退しNYダウは下げ幅を縮小

株価指数 2025.02.4

3日のNY株式市場は、トランプ米大統領が週末にメキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を、中国からの輸入品に
10%の追加関税を課すと発表したことで、関税引き上げによる経済や物価、企業収益への影響が懸念され、投資家のリ
スク回避姿勢が強まった。その後、メキシコ大統領が合成麻薬や不法移民の国内流入を防ぐために治安要員を即座に国
境に派遣し管理することでトランプ大統領と合意したため、関税導入の1カ月間延期が発表され警戒感が緩和し下げ幅
を縮小した。ダウ平均は665ドル安まで下げ幅を拡大したが、関税発動停止のニュースを受けて一時49ドル高まで反発し、
122.75ドル安(-0.28%)で終了。S&P500も1.93%安まで下落後、0.76%安で終了し、ナスダック総合は2.48%安まで下
落後、1.20%安で終了。主要3指数はそろって2日続落したが、下落幅を縮小して取引を終了した。

なお、この日発表の1月米ISM製造業景況指数は50.9と予想の49.6を上回り、12月米建設支出は前月比0.5%増と予想の0.2
%増より強い内容となった。しかし、通商問題が投資家の関心を集め、ほとんど材料視されなかった。


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