デイリー株価指数コメント

インフレ懸念後退が支えとなりNYダウは2日続伸

株価指数 2025.06.2

30日のNY株式市場は、トランプ米大統領が「中国は米国との合意に違反した」と発言し、中国に対して厳しい措置を取る
可能性を示唆したことで米中貿易交渉の先行き懸念が強まった。一方、朝方発表された4月の米個人消費支出(PCE)物価
指数は前年同月比で2.1%上昇と、市場予想(2.2%)を下回り、インフレに対する懸念後退や利下げへの期待につながり、
相場を下支えした。ダウ平均は中盤に309ドル安まで下落したが、54.34ドル高(+0.13%)と小幅ながら2日続伸して終了。
S&P500も一時1.16%安まで下落後、0.01%安とほぼ横ばいで終了した。ハイテク株主体のナスダック総合は1.17%安まで
下落後、0.32%安で終了した。

トランプ大統領が自身のSNSに「中国は米国との合意に完全に違反」と投稿した。米通商代表部(USTR)のグリア代表は
米CNBCのインタビューで、中国側の取り組みが遅いとの見方を示した。一方、米ブルームバーグ通信は米政権が中国のハ
イテク業界への制裁拡大を計画していると伝えた。米中関係の悪化への懸念が改めて広がった。

4月個人消費支出(PCE)価格指数が前年比+2.1%と3月の+2.3%から伸びが鈍化し、市場予想の+2.2%も下回った。米連邦準
備理事会(FRB)がインフレ指標として注視するコアPCE価格指数も前年比+2.5%と3月改定値の+2.7%から低下し、市場
予想と一致した。ミシガン大学が発表した5月の米消費者態度指数(確報値)は52.2と速報値(50.8)から上方修正され、市
場予想(51.5)も上回った。米中両国が5月中旬に追加関税の引き下げで合意したことを受け、過去2番目に低い水準に落ち込
んでいた速報値から改善した。


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