デイリー株価指数コメント

利下げ期待も地政学リスクが相殺しNYダウは小幅反落

株価指数 2025.06.12

11日のNY株式市場は、注目された米5月消費者物価指数(CPI)が予想を下回る伸びにとどまり、年内の利下げ期待を受け上昇
してスタートしたものの、このところ上昇していたハイテク株の一角に利益確定売りが出たことや、大筋合意に至った米中貿易
協議の両首脳による最終承認を控えた様子見も強まった。また、ロイター通信がイラクの在米国大使館に退避命令を出す準備を
進めていると報じられると中東の地政学リスクを警戒し、主要3指数は下落に転じた。ダウ平均は248ドル高まで上昇後、128ド
ル安まで反落し、1.1ドル安(0.00%)とわずかながらマイナス圏で終了。S&P500も0.34%高まで上昇後、0.27%安と4日ぶり
に反落して終了。ハイテク株主体のナスダック総合も0.43%高まで上昇後、0.50%安と4日ぶりに反落した。なお、投資家の不安
心理を示すVIX指数は前日の16.95ポイントから17.26ポイントに上昇した。

米労働省が発表した5月米消費者物価指数(CPI)は前月比0.1%と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(0.2%)を下回っ
た。食品とエネルギーを除くコアの上昇率も前月比0.1%と、市場予想(0.3%)以下だった。CPIの鈍化を受けて米10年債利回り
は前日の4.474%から4.422%に低下。CMEのフェドウォッチ・ツールの7月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率は前
日の15%から19%に上昇した。

10日まで開かれた米中の閣僚級協議では、両国が5月の合意内容を履行することで一致した。中国は米自動車メーカーへのレア
アース(希土類)の輸出を6カ月間認め、米国側はジェットエンジンなどの中国向け販売規制を緩和することで合意したと米紙
ウォール・ストリート・ジャーナルが11日報じた。中国からのレアアース供給が期限付きとなったことを懸念する向きがあった。


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