デイリー株価指数コメント

原油価格下落を好感しNYダウは3日ぶりに反発

株価指数 2026.06.10

9日のNY株式市場は、トランプ米大統領は9日、イランとの合意が2、3日で達する可能性があると述べ、原油輸送の要衝
ホルムズ海峡の通航も再開されるとの見方を語った。これを受けてニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場
は反落し、米国産標準油種WTIの終値は前日比3.4%安の1バレル=88.20ドルだった。投資家心理が下支えされ、株式市
場で買いが優勢となった。一方、12日に米宇宙企業スペースXの上場が見込まれ、ハイテク株を売って手元資金を用意す
る動きが出ている。また、オープンAIやアンソロピックも新規株式公開(IPO)に向けた動きを加速しており、ハイテク
株の売りにつながっているとみられる。ダウ平均は朝方に475ドル高まで上昇後、575ドル安まで下落したものの、86.10
ドル高(+0.17%)とプラス圏を回復して終了。3日ぶりの小幅反発となった。一方、ハイテク株主体のナスダック総合は
1.27%高まで上昇後、3.66%安まで急反落し、0.97%安で終了した。

10日に5月の米消費者物価指数(CPI)が発表になる。インフレ率の高止まりを示す結果になれば米連邦準備理事会(FRB)
の利上げ観測が高まる可能性がある。金利の先高観が強まり、過熱感のあるAI関連株が売られる展開を見据えた動きも相
場を下押しした。

米国とイランの戦闘終結を巡る交渉の不透明感も高まった。トランプ米大統領は9日、米軍の攻撃型ヘリ「アパッチ」1機
が8日夜にホルムズ海峡でイラン軍に撃墜されたと明らかにした。「この攻撃に対し、対応せざるを得ない」との考えも示
した。戦闘終結に向けた協議が進まず、ホルムズ海峡を経由したエネルギー輸送の正常化がさらに遠のくとの見方が出た。


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