原油高でインフレ懸念が再燃しNYダウは3日続落
8日のNY株式市場は、米財務省が発表した国債買い入れ規模の拡大が市場予想に届かず、供給懸念から米10年債利回りが2023年11月以来の高水準となる4.85%台へ上昇したことが嫌気された。
また、中東情勢を巡っては、米中央軍が8日にイランの石油タンカー5隻を破壊したと発表。
9日にはイラン側が報復攻撃を実施したと報じられるなど、戦闘が一段と激化している。
エネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡の通航が正常化に向かう道筋が見えない中、米国産標準油種WTIの中心限月10月物の清算値は、前日比3.02ドル高の1バレル=96.05ドルと、約3カ月半ぶりの高値水準となったことで、投資家心理が悪化した。
ダウ平均は軟調にスタートすると、一時471ドル安まで下落し、405.41ドル(0.77%)安で終了。
ハイテク株主体のナスダック総合も一時0.90%安まで下落し、0.64%安で終了した。
米財務省が9日午前、10日に実施する米国債の買い入れ消却(バイバック)の額を最大60億ドルにすると発表した。
従来の買い入れ規模の3倍にした。
最低でも倍増としていた8月の発表内容より上積みした形だが、市場の一部で70億〜80億ドル規模になるとの観測があったため、失望を誘ったとの指摘があった。
ダウ平均採用銘柄では、IBMが3.38%高、原油高が追い風となったシェブロンが1.91%高となったほか、JPモルガン・チェース、トラベラーズなども小幅に上昇した。
一方、アルファベット、ボーイング、プロクター・アンド・ギャンブルが2%超下落し、セールスフォース、ナイキ、ユナイテッドヘルス、アマゾンなど9銘柄も1%超下落して指数を押し下げた。
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