景気減速懸念が和らいだことを好感しNYダウは反発
6日のNY株式市場は、米5月雇用統計は非農業部門の雇用者数が前月比13万9000人増と、ダウ・ジョーンズ通信が集計した
市場予想を上回ったため、米景気が底堅さを保っているとの見方が広がった。さらに、前日下げたテスラの反発や、トラン
プ米大統領が来週ロンドンで貿易を巡る米中協議が行われると発表したことも、投資家心理改善で上げ幅を拡大した。ダウ
平均は上昇してスタートすると、一時604ドル高まで上昇し、443.13ドル高（+1.05％）と3日ぶりに反発して終了。S&P500
も一時1.31％高まで上昇し、1.03％高の6000.36ポイントで終了。ハイテク株主体のナスダック総合も1.20％高と反発して終
了した。なお、投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の18.48ポイントから16.77ポイントに低下し、2月21日以来の低水準と
なった。
米5月雇用統計は非農業部門雇用者数が13.9万人増と、下方修正された4月改定値の14.7万件を下回ったものの、予想の13.0万
人増を上回った。失業率は前月から横ばいの4.2％となり予想と一致した。平均賃金は前月比+0.4％、前年比+3.9％となり、そ
れぞれ予想の+0.3％、+3.7％を上回る伸びとなった。4日のADP全米雇用リポートや週間の米新規失業保険申請件数が相次いで
予想を大幅に下回り、労働市場の軟化リスクを示す内容だったため、雇用統計はむしろ雇用情勢の底堅さを市場参加者に印象づ
けた。
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