デイリーコモディティ市況コメント

WTI原油は小幅続落、OPECプラスの増産観測を嫌気

07:37:43

27日のWTI原油は小幅続落。取引中心限月である期近11月限の清算値は前週末比0.19ドル安の61.31ドル。
週末にマレーシアで開催された米中閣僚級会合で、枠組みで合意したこともあり、週明けのWTI原油は62ドル台回復の動きもみせた。ただし、前週の高値を更新することはなく、62ドル台回復は一時的にとどまった。
米中首脳会談が30日に予定されており、そこでの合意を見極めたいとの思惑が強く、また、前週後半にWTI原油が急伸したこともあり、買いは限定的だった。
そんな中、ロイター通信がOPECプラスの関係筋の話として、11月2日に開催されるOPECプラスの有志8か国の会合で、12月のさらなる増産が検討されると報じたことを嫌気して、WTI原油市場では利益確定売りが台頭し、一時60ドル台まで値を消す場面もみせた。
ロシア産原油の輸出後退観測の中、さらなる増産ということで、一部ではサウジなどの大幅増産を警戒する動きもみられた。ロシアの減産によって、有志8か国の増産はとん挫するとの見方が支配的だっただけに、さらなる増産に踏み切るかどうか、ロシア産原油の動向に対するOPECプラスの見方も注目される。
WTI原油期近12月限は取引終了にかけてプラス圏を回復し、0.05ドル高の61.55ドルで取引を終了している。NY株価の急伸が支援材料になった模様。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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