デイリーコモディティ市況コメント

ホルムズ海峡再開を警戒して、WTI原油は大幅続落

08:05:12

15日のWTI原油は大幅続落。取引中心限月である期近8月限の清算値は前週末比3.91ドル安の79.44ドル。
米国とイランの和平合意によるホルムズ海峡の自由航行への期待が引き続き、圧迫要因となっていた。トランプ米大統領は、恒久的に自由航行を示唆している。
このため、WTI原油期近7月限は一時、節目となる80ドル割れをみせた。
しかしながら、イランメディアは、米国とイランが交渉する60日間のみ、ホルムズ海峡での自由航行が認められるものの、それ以降、イランとオマーンが料金を徴収することになると指摘。米政府高官も同様の意向を示しており、ホルムズ海峡の再開に不透明さが再燃している。
また、19日の調印からの60日間の自由航行になったとしても、イランが敷設した機雷の除去などの問題もあり、実質的に自由航行は困難との指摘もある。
先行きは不透明さから、取引終了にかけて買い戻され、WTI原油期近8月限は3.54ドル安の79.81ドルで取引を終了している。期近8月限の安値は78.45ドル。
イスラエルのネタニヤフ首相は、合意の有無にかかわらず、イランが核兵器を保有することはないとの考えを改めて示している。レバノン南部からのイラン軍の撤退はないともしており、中東情勢に対するリスクも警戒されている。イスラエルの攻撃再開によって、ホルムズ海峡の再開の障害になることも警戒されている。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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