デイリーコモディティ市況コメント

WTI原油は続落、ホルムズ海峡の通航の動きを映して

08:04:27

23日のWTI原油は続落。取引中心限月である期近8月限の清算値は前日比0.65ドル安の73.21ドル。
米財務省は22日、イランに対する経済制裁を8月21日まで一部解除し、イラン産原油の輸出・販売を容認する姿勢を示した。また、ベッセント米財務長官はSNSにて、ホルムズ海峡の自由で開かれた通航を確約したとも指摘している。
トランプ米大統領は、ホルムズ海峡を1900万バレルの石油を積んだタンカーが通過したとSNSで投稿するなど、ホルムズ海峡の通航が相次いで示されたこともあり、WTI原油は続落することとなった。
調査会社ケプラーによると、6月12-14日にホルムズ海峡を通過した船舶は32隻だったが、6月19-21日には93隻に増加している。
イランのファルス通信は、現在、ホルムズ海峡の封鎖は解除され、制限付きで通航が再開されていると報じている。
その一方、米国の原油・石油製品在庫の減少に歯止めがかからず。米戦略備蓄在庫(SPR)は19日時点で、1983年6月以来の低水準まで落ち込んでいる。WTI原油の認証在庫であるクッシング在庫も、前週時点でボトムラインとされる2000万バレルまで低下している。こうしたことから、WTI原油の下値は限定的との声も多い。
清算値決定前に買い戻しが台頭し、下げ幅を縮小している。
日本時間24日朝5時半に米石油協会(API)が明らかにした週間石油在庫統計で、原油在庫は76.5万バレル減、ガソリン在庫は123.8万バレル増、中間留分在庫は144.7万バレル増、認証在庫であるクッシング在庫は98.2万バレル減。原油・石油製品在庫は増加しており、発表後のWTI原油は売り直されていた。WTI原油期近8月限は0.81ドル安の73.05ドルで取引を終了している。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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