IEAの放出加速を受け、WTI原油は反落
08:03:55
7日のWTI原油は反落。取引中心限月である期近11月限の清算値は前日比1.16ドル安の88.28ドル。
国際エネルギー機関(IEA)は、3月に合意した石油備蓄の放出を加速させ、世界的に不足が顕著なディーゼル燃料の備蓄を優先すると表明したことが圧迫要因となり、WTI原油は期近限月中心に値を消している。IEA加盟国は3月に過去最大の4億バレルの放出で合意しているが、まだ履行されていない1億バレルの放出を急ぐという。また、放出開始後もIEA加盟国には約11億バレルの石油備蓄があり、このうちディーゼル燃料は2億バレル超とみられ、その放出も検討されることが市場では注目している。
フランスは早々、1000万バレルのディーゼル燃料を放出することを決定した。
米エネルギー情報局(EIA)が明らかにした週間石油在庫統計で、原油在庫は318.6万バレル減、ガソリン在庫は38.2万バレル増、中間留分在庫は4.2万バレル減、認証在庫であるクッシング在庫は44.4万バレル増。製油所稼働率の低下が一服し、前週の92.5%から92.7%に若干改善している。
イランの革命防衛隊が、違法なルートでのホルムズ海峡の通航に対して、封鎖を実施すると報じたこともあり、買い戻し要因になっている。
世界的な石油備蓄の放出は、逆に石油備蓄の低水準につながり、また、本格化する石油需要を前にしてこの放出では不十分との見方もあり、WTI原油期先は買い進まれていた。
WTI原油金期近11月限は0.50ドル安の88.94ドルで取引を終了している。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)
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