デイリーコモディティ市況コメント

イラクの原油輸出削減を受け、WTI原油は急伸

18日のWTI原油は急伸。取引中心限月である期近5月限の清算値は前週末比1.58ドル高の82.16ドル。
週明けからWTI原油は堅調地合いをみせていた。週末にもロシアの製油所へのウクライナによるドローン攻撃が複数確認されている。それまでのドローン攻撃によって、ロシアの石油精製能力が7%低下しており、ロシア国内の石油供給不安を警戒し、海外原油の支援材料となっていた。
さらに、石油輸出国機構(OPEC)でサウジに次ぐ原油生産を誇るイラクは、1-2月に原油生産の減産割当を超過していた。その分、今後数か月、原油輸出を削減する方針を打ち出した。原油輸出を日量330万バレルまで抑制するという。これをキッカケにしてWTI原油は上げ幅を拡大し、取引中心限月であるWTI原油5月限は81ドル台に乗せた。その後、利益確定売り80.71ドルまで値を崩したものの、早々に81ドル台まで買い直された。
清算値決定にかけて82ドル台に水準を切り上げ、清算値決定後に82.50ドルの高値を付けた。期近5月限の一代足をみると、昨年10月23日以来の高値水準である。
米国の今後の石油需要期もあり、買われ易い環境だったことも、追い風になったようだ。
WTI原油期近5月限の一代足でみると、昨年10月10日に83.87ドルの高値を付けており、目先の上値目標となる。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)


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