デイリーコモディティ市況コメント

地政学リスクを背景にしてNY金は続伸

07:43:58

9日のNY金は続伸。取引中心限月である期近6月限の清算値は前日比11.4ドル高の2362.4ドル。清算値ベースとして3営業日連続で最高値を更新している。
イラン革命防衛隊の海軍司令官がホルムズ海峡の閉鎖の可能性に言及したことで地政学リスクが高まり、欧州取引時間帯にNY金は大幅上伸をみせ、2384.5ドルの高値を付けた。ドル安・ユーロ高の動きも支援材料に。ただ、高値警戒からその後、利益確定売りが台頭し、2364.1ドルまで軟化。
米国取引時間帯の序盤にはまた地政学リスクが再評価され、2383.1ドルまで買い直されたが、欧州取引時間帯の高値更新に至らなかったこともあり、テクニカルな売りを浴びて、急速に値を沈め、一時2357.0ドルの安値まで下落。
清算値決定後にはジリジリと買い直され、取引終了に2370ドル台回復の動きをみせたが、ここでも中東の地政学リスクが支援材料になっていた。
10日には3月の米消費者物価指数(CPI)が発表されるが、エネルギーと食品を除くコア指数は前月比0.3%増(前月0.4%増)が事前予想。また、日本時間11日朝3時には3月19日、20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が発表されるが、これも注目されている。
ここまで、強気の米経済指標が発表されても、その後の下押し局面では地政学リスクの格好の買い場提供となっている。
NY銀は。期近5月限の清算値は前日比0.177ドル高の27.984ドル。9営業日連続の上昇を記録している。金と非鉄の強調地合いが支援材料。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)


免責事項
本ホームページはAIゴールド証券(株)の顧客である貴殿に対し、専ら貴社・貴殿にご利用頂く為にご提供申し上げるものです。記載内容は同意を得た場合を除き、第三者に開示することはできません。このような情報にはAIゴールド証券(株)により確認されていない情報が含まれていることもありますので、全てご自身のリスクでこれらをご利用下さい。AIゴールド証券(株)は本ホームページに記載の情報いずれについても、その信頼性、正確性または完全性について何ら表明または保証するものではありません。本ホームページで述べられている意見は表示の日付のAIゴールド証券(株)の判断であり、予告無しに変更または取消されることがあります。

New{title}