デイリーコモディティ市況コメント

米FRB高官のタカ派的な発言の後退もあり、NY金は反発

07:28:47

18日のNY金は反発。取引中心限月である期近8月限の清算値は前日比17.9ドル高の2346.9ドル。
18日に米商務省が明らかにした5月の米小売売上高(季節調整済み)は、前月比0.1%増にとどまり、市場予想の0.2%増を下回った。また、前月の数字が0.2%減に下方修正された。この発表を受け、2320ドル台で推移していたNY金は一気に2340ドル台に上伸。
しばらく2340ドルを挟む値動きをみせていたが、米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言を受け、水準を切り上げることになった。
米FRBのクグラー理事は、現在の経済動向が予想通りであれば、年内の利下げが適切と言及。
米ニューヨーク連銀のウィリアム総裁は、米FOXの番組において、正しい方向に進んでいると指摘し、最近の米経済指標が利下げを後押しする可能性に言及した。
米セントルイス連銀のムサレム総裁は、今月末に発表される米個人消費支出(PCE)に注視し、インフレ下振れを示すと予想。
米リッチモンド連銀のバーキン総裁は、今後数か月の経済指標が重要と言及。
これまでみられた米FRB高官によるタカ派的な発言は影を潜めており、市場での利下げ期待が高まる結果に。
21日に発表される米ISM製造業景況感指数(PMI)が目先の重要な指標となる。
NY銀は反発。期近7月限の清算値は前日比0.173ドル高の29.564ドル。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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