デイリーコモディティ市況コメント

強気の米在庫統計でも戻り切れず、WTI原油は小幅続落

07:22:02

5日のWTI原油は小幅続落。取引中心限月である期近10月限の清算値は前日比0.05ドル安の69.15ドル。
米エネルギー情報局(EIA)が明らかにした週間石油在庫統計で原油在庫は687.3万バレル減、ガソリン在庫は84.8万バレル増、中間留分在庫は37.1万バレル減、認証在庫であるクッシング在庫は114.2万バレル減。
原油在庫の大幅な取り崩しを受け、WTI原油期近10月限は発表後、70.82ドルまで上伸。
しかし、弱気な米中の経済指標発表が続く中、両国の石油需要の後退観測が台頭し、結果的に戻りは売り場提供となり、その後、68.7ドルまで値を崩した。前日の安値を更新するなど、地合いの弱さを認識することになった。
その後は、利食いの買い戻しで69ドル台を回復しているが、上値は重い。
石油輸出国機構(OPEC)プラスはオンライン会合を実施し、10月から予定していた自主減産の段階的縮小を12月からに延期することを決定したが、市場の支援材料になり切れず。需給バランスの改善にはつながらないと市場ではみている。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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