NY金は大幅続落、ドル高を嫌気して下げ幅拡大
08:16:13
11日のNY金は大幅続落。取引中心限月である期近12月限の清算値は前週末比77.1ドル安の2617.7ドル。
欧州取引時間帯終盤にNY金は下げ幅を拡大し、NY金期近12月限は2660ドルを割り込むと、ストップロスの売りがヒットして、一気に2640ドル台まで急落。清算値決定にかけて一段安を強いられ、一時2617.1ドルまで大きく下落。10月10日の2618.8ドルを下回ったものの、ひとまずその後は買い戻され、一時2630ドル台まで回復している。結果的に2626.1ドルで取引を終了している。
ドイツの経済はかなり悪化していること、トランプ次期米大統領による関税引き上げの影響で、欧州経済に対する悪影響も警戒され、ドル高が一段と進行するとの観測もあり、ドル高が大きな圧迫要因となっている。
さらに、NY株価の高値更新も続いており、引き続き、リスク資産としての金の役割が後退している。
NY金期近12月限の一代足のチャートをみると、終値ベースの100日移動平均線は2564.4ドル。2600ドルを下回ると、この100日移動平均線が下値メドとなる。8月初旬の金融リスク回避でNY金が急落した局面では、この100日移動平均線まで下落した経緯がある。
米連邦準備制度理事会(FRB)による今後の利下げ余地が乏しくなったとの見方が高まっており、長期的スタンスでの金を買う材料が解消され始めている。
NY銀は続落。取引中心限月である期近12月限の清算値は前週末比0.836ドル安の30.613ドル。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)
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