デイリーコモディティ市況コメント

WTI原油は反発、イラン産原油に対する制裁が支援材料

08:18:26

24日のWTI原油は反発。取引中心限月である期近4月限の清算値は前週末比0.30ドル高(2日分合計で1.78ドル安)の70.70ドル。
週明け早々のアジア取引時間帯にWTI原油期近4月限は70ドルの大台を割り込み、一時69.80ドルまで下落。ただし、70ドル割れは一時的にとどまった。
トランプ米政権が、イラン産原油を販売・輸送する30以上の企業や個人に対して、制裁を実施することを明らかにしたことは支援材料となっていた。
また、戻り局面では、延期されたカナダやメキシコに対する関税を警戒して、さらなる上昇をもたらしていた。市場では、カナダ産原油の供給減によって、米国国内の供給タイトを警戒していた。
ちなみに、週末21日のWTI原油は急反落。WTI原油期近4月限は前日比2.08ドル安の70.40ドル。
弱気な米経済指標をキッカケにして、週末要因の利益確定売りに拍車がかかり、WTI原油期近4月限は大幅安を演じた。
WTI原油期近4月限は72ドル前後で推移していたが、弱気な米S&Pグローバルが明らかにした2月の非製造業購買担当者景況指数(PMI)、そして2月の米ミシガン大消費者信頼感指数(確報値)を嫌気して、一気に71.50ドルを割り込み、清算値決定にかけてさらに値を切り下げた。結果的に取引終了にかけて一段と下落し、70ドルを試す展開に。
NY株価の急落もあり、市場マインドが悪化したことも、WTI原油の下押し要因に。
また、前日発表された米エネルギー情報局(EIA)の週間石油在庫統計で、原油在庫の急増も再認識され、重石になっていたという。前日は無視されていたが、下落局面では売り材料に再評価されていた。
トランプ米大統領による関税連発で、世界経済の先行き不透明さが高まっており、石油需要への厳しい見通しが高まっている。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

 

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