デイリーコモディティ市況コメント

WTI原油は反発、米シェブロンに対するベネズエラの事業許可取り消しを受け

07:19:16

27日のWTI原油は反発。取引中心限月である期近4月限の清算値は前日比1.73ドル高の70.35ドル。
トランプ米大統領は26日、石油大手の米シェブロンに対して、ベネズエラでの事業許可を取り消すことを明らかにした。同国のマドゥロ政権において、米国からの移民引き取りなどに進展がないための措置としている。
米シェブロンはベネズエラ国営会社との合弁を通して、日量24万バレルの原油を輸出しているとみられるが、ベネズエラの原油輸出の約4分の1に相当する。ベネズエラに対する経済制裁のため、米国がベネズエラ産原油を直接購入することはできないが、間接的に輸入している。
これを受け、欧州取引時間帯からWTI原油市場で買いが先行し、米国取引時間帯に一段と急伸。WTI原油期近4月限は一時、70.54ドルまで買い進まれた。
加えて、3月4日からカナダに対する関税を課すと改めてトランプ米大統領が指摘したこともあり、上昇に拍車がかかったとみられる。
一方、高関税政策によって、米国経済に対する悪影響が懸念され、高値示現後はジリジリと水準を切り下げ、70ドルを試す動きをみせている。
OPECプラスの増産計画が4月から予定されているが、再延期も指摘されており、戻り賛成のムードだった。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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