トランプ米政権の高関税を嫌気して、NY金は急反落
07:20:02
27日のNY金は急反落。取引中心限月である期近4月限の清算値は前日比34.7ドル安の2895.9ドル。
トランプ米大統領の高関税政策によるドル高基調を嫌気して、NY金はアジア取引時間帯から軟調地合いを強いられていた。月末・週末要因のポジション調整を早めに先取りする格好にもなったとみられる。
欧州取引時間帯にNY金期近4月限は一時、2889.4ドルまで下落した。
米国取引時間帯の序盤に示された2024年10-12月期の米実質国内総生産(GDP)改定値は、季節調整済み年率換算で、前期比2.3%増となり、速報値と変わりはなかった。ただ、コア個人消費支出(PCE)改定値は同2.7%増となり、事前予想の2.5%増を上回った。これを受け、ドル高が一段と進行し、NY金は一段と値を崩し、2879.0ドルの安値を付けた。週明け24日の2974.0ドルの高値からほぼ100ドル近く急落したことになる。
その後は押し目買いもみられ、2900ドルを試す動きをみせたものの、2900ドルが上値抵抗となったことで、再び2880ドル台まで値を消している。
カナダとメキシコに対する25%の関税を3月4日から課すとトランプ米大統領は言及。また、EUに対する関税も示唆しており、米長期金利の上昇に伴うドル高がネックとなり、さらなる月末・週末要因のポジション調整が催促されるとの見方もある。
NY銀は反落。取引中心限月である期近3月限の清算値は前日比0.471ドル安の31.801ドル。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)
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