デイリーコモディティ市況コメント

金融市場の混乱を背景にした利益確定売りが台頭し、NY金は大幅続落

06:30:07

10日のNY金は大幅続落。取引中心限月である期近4月限の清算値は前週末比14.7ドル安の2899.4ドル。
トランプ米大統領は、米経済が景気後退に陥る可能性を問われたことに対して、その可能性を否定しなかったこともあり、週明けのNY株価や暗号資産が軒並み急落。そのあおりを受けて、高値圏にあるNY金は利益確定売りが催促され、一段安を演じている。
前週末に、中国人民銀行の金準備高が4か月連続で積み増しされたこともあり、市場では週明けのNY金の一段の上昇を期待する声も挙がっていたが、リスク回避による利益確定売りに急落している。
まさに、昨年8月初旬にみせた金融市場の動きであり、NY金も当時、大幅安を強いられていた。
今週は米消費者物価指数(CPI)と米卸売物価指数(PPI)が明らかにされるが、いずれもインフレを警戒する内容が予想されている。
NY金期近4月限は清算値決定前に2900ドルを割り込んでおり、その後は2900ドルを上値抵抗にしている。
NY銀は続落。取引中心限月である期近5月限の清算値は前週末比0.279ドル安の32.530ドル。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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