デイリーコモディティ市況コメント

狭いレンジ取引の中、WTI原油は反落

07:15:26

15日のWTI原油は反落。取引中心限月である期近6月限の清算値は前日比0.30ドル安の60.75ドル。
前日同様、狭いレンジでの取引に終始していた。
国際エネルギー機関(IEA)は月報を明らかにしており、2025年の世界の石油需要の伸びを日量103万バレル増から日量73万バレル増に大幅に下方修正した。一方、世界の供給も下方修正しており、日量150万バレル増から日量130万バレル増となっている。前日のOPEC月報同様、トランプ関税による影響を映した内容だった。
それでも、この発表前にWTI原油期近6月限は買い戻しに61.57ドルまで上伸していたが、このIEA月報を受け、その後値を消す動きをみせ、マイナス圏に沈んでいる。
60ドル台を維持する底固い動きをみせたこともあり、米国取引時間帯に61ドル台まで買い直されたものの、結果的に売り場提供に。
トランプ米政権の二転三転の方針転換もあり、先行き不透明から短期勝負の仕掛けが中心であり、その影響で狭いレンジの取引を強いられている。
世界の石油2大消費国の間での貿易戦争拡大懸念だけに、仕方ないともいえる。
日本時間16日朝5時半に米石油協会(API)が明らかにした週間石油在庫統計で、原油在庫は240万バレル増、ガソリン在庫は300万バレル減、中間留分在庫は320万バレル減、認証在庫であるクッシング在庫は34.9万バレル減。この発表は支援材料となっており、WTI原油期近6月限は0.08ドル安の60.97ドルで取引を終了している。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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