弱気な在庫統計を嫌気して、WTI原油は反落
08:05:00
4日のWTI原油は反落。取引中心限月である期近7月限の清算値は前日比0.56ドル安の62.85ドル。
米エネルギー情報局(EIA)が明らかにした週間石油在庫統計で、原油在庫は430.4万バレル減、ガソリン在庫は521.9万バレル増、中間留分在庫は423.0万バレル増、認証在庫であるクッシング在庫は57.6万バレル増。製油所稼働率が93.4%まで大きく向上した結果、原油在庫の急減につながった。一方で、期待されたガソリン需要は伸び悩んでおり、ガソリン在庫は対照的に急増している。
ガソリン需要は日量826.3万バレルで、前週から12.6%も減少。過去4週平均で日量878.8万バレルだが、前年同期は日量907.1万バレル。
この米EIAの在庫統計を前にして発表されていた5月のADP全米雇用者数やISM非製造業景気指数がいずれも弱い内容となったことで、63ドル台後半で推移していたWTI原油期近7月限は63ドル割れをみせた。
しかし、米EIAの在庫統計に対する思惑買いもみられ、その発表を前にして63.96ドルの高値を付けるなど、大きく買い直されていた。結果的に売り場提供となり、発表後に62.17ドルの安値を付けるなど、値崩れしている。
結果的に、レンジ内での取引を継続することとなった。
下落局面では、サウジがさらなる追加増産に積極的であるとの意向も伝わり、圧迫要因となっていた。改めて、サウジの方針転換を認識することとに。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)
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