WTI原油は続伸、インドに対する2次関税圧力を好感
07:37:07
30日のWTI原油は続伸。取引中心限月である期近9月限の清算値は前日比0.79ドル高の70.00ドル。
トランプ米大統領は、ロシア産原油の多くを輸入しているインドに対して、25%の関税を課すことを示唆。さらに、ロシア産原油の輸入に対するペナルティーである2次関税を課すとも指摘しており、ロシアに対する圧力を強めている。引き続き、ロシア産原油の供給不安が大きな支援材料となっている。
第2四半期の米国内総生産(GDP)・速報値は年率換算で前期比3.0%増となり、事前予想の同2.4%増を上回った。第1四半期の同0.5%減から大きくプラスに転じたこともあり、米経済の強さが認識され、WTI原油は上伸し、欧州取引時間帯終盤に69ドル割れをみせていたWTI原油期近9月限は69ドル台半ばまで買い直された。
その後、米エネルギー情報局(EIA)が明らかにした週間石油在庫統計で、原油在庫は769.8万バレル増、ガソリン在庫は272.4万バレル減、中間留分在庫は363.5万バレル増、認証在庫であるクッシング在庫は69.0万バレル増。弱気な内容で、一時上値を抑制していたが、インドに対する2次関税圧力が再認識され、その後、70ドル台に急伸。
米FOMC声明などで、一時70ドル割れをみせたが、引けにかけて、改めて買い直され、1.09ドル高の70.30ドルで取引を終了している。
ロシア産原油の供給停止が現実味を帯びており、原油市場の先高期待はなお根強い。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)
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