ドル高を嫌気して、WTI原油は小反落
30日のWTI原油は小反落。取引中心限月である期近11月限の清算値は前週末比0.01ドル安の68.17ドル。
週明けの上海総合指数が8%超も急伸するなど、中国の景気刺激策に対する期待が高まっており、石油需要の改善観測につながり、WTI原油も上伸していた。
実際、アジア取引時間帯にWTI原油期近11月限は69.32ドルの高値を付けた。
しかし、69ドル台では、中国の石油需要拡大に対する懐疑的な見方と、サウジの増産観測が影響し、結果的に売り場提供となり、その後、67.57ドルまで一時急落した。
イスラエル内閣がレバノンへの地上侵攻を正式に承認したとの情報が流れると、改めて買い直され、69ドル台回復をみせたが、長続きせず。
その後のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のタカ派的な発言を受け、ドル高が進行。一時、68.01ドルまで値を消した。
サウジの増産観測が出る一方、ロシアのノバク副首相は、石油輸出国機構(OPEC)プラスは2025年以降も現在の協調減産体制を継続する可能性に言及した。しかし、サウジの増産観測を変えるかどうか不透明であり、支援材料になり切れず。
市場では、イスラエル軍の動きに注視している。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)
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