デイリーコモディティ市況コメント

ドル高を嫌気してNY金は続落

15日のNY金は続落。取引中心限月である期近4月限の清算値は前日比6.0ドル安の2161.5ドル。
米10年債利回りがさらに上昇し、ドル高が進行。今週発表された米消費者物価指数(CPI)と米卸売物価指数(PPI)のいずれも根強いインフレ圧力を示す内容だったためで、金融市場全般に早期の利下げ観測後退につながっている。これまで年内3回以上の利下げが予想されているが、その回数の減少も一部で指摘され始めていた。
それでも年内の利下げ観測に変わりないこともあり、欧州取引時間帯に2170ドル台を回復する動きもみせた。ただ、ドル高を無視できず、2160ドル台前半まで軟化。
米国取引時間帯では、3月のミシガン大消費者信頼感指数(速報値)が明らかにされ、事前予想より弱い内容となった。これを受け、NY金は改めて買い戻されたが、2170ドルが上値抵抗となり、またジリ貧を強いられた。
取引終了間際に2160ドル割れを演じるなど、引け味はあまりよくない。
来週は米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されており、それを警戒して利益確定売りが膨らんだとみられる。今回の米FOMCでは3か月おきに公表されるFOMC参加者の政策金利見通し(ドットプロット)が注目されている。
NY銀は反発。期近5月限の清算値は前日比0.321ドル高の25.381ドル。非鉄相場の強調地合いが支援材料になっていた。LME銅は中国の減産観測を背景にして2023年4月以来の高値を付けている。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)


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