デイリーコモディティ市況コメント

ロシアへの懸念が後退し、WTI原油は続落

08:03:15

6日のWTI原油は続落。取引中心限月である期近9月限の清算値は前日比0.81ドル安の64.35ドル。
ロシアを訪問したウィトコフ米中東担当特使とプーチン露大統領が3時間にわたり、会談を行った。これに対して、トランプ米大統領は、大きな進展があったと言及したこともあり、ロシアに対する懸念が後退し、WTI原油の一段安要因となった。
米ウォールストリートジャーナルと米ニューヨークタイムズは、早ければ来週にもトランプ米大統領とプーチン露大統領が会談する可能性があると報じている。
一方、トランプ米大統領は、インドに対して25%の追加関税を課す大統領令に署名している。インドへの関税は合計50%となり、8月27日に発動する予定。しかし、当初指摘していた100%の2次関税ではないこと、中国に対する言及がないこともあり、期待外れから、インドに対する追加関税も原油市場の支援材料にはならず。
米エネルギー情報局(EIA)の週間石油在庫統計で、原油在庫は302.9万バレル減、ガソリン在庫は132.3万バレル減、中間留分在庫は56.5万バレル減、認証在庫であるクッシング在庫は45.3万バレル増。支援材料に評価されず。
原油市場では引き続き、トランプ米大統領の動向が最大の変動要因となっている。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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