ロシア産原油の供給不安を受け、WTI原油は大幅続伸
07:48:11
11日のWTI原油は大幅続伸。取引中心限月である期近1月限の清算値は前日比1.70ドル高の70.29ドル。
欧州連合(EU)が第15弾となるロシアへの制裁を明らかにした。ロシアの石油を積載する「影の船団」を標的とする内容で、ロシア支援となる第三国の船舶のほか、個人・団体を対象にするという。世界的な石油の供給不安につながるとの観測が広がった。
上昇局面では、中国の金融緩和に対する期待も支援材料。ただし、中国国内での石油需要は伸び悩んでいるのが現状である。
米国取引時間帯には、イランが米東海岸沖に母船を配備して、米ニュージャージー州に向けてドローンを発射したとの情報が流れ、急伸を招いた。米FOXニュースがジェフ・ヴァン・ドリュー米下院議員の発言として伝えている。
米エネルギー情報局(EIA)が明らかにした週間石油在庫統計で、原油在庫は142.5万バレル減、ガソリン在庫は508.6万バレル増、中間留分在庫は323.5万バレル増、認証在庫であるクッシング在庫は129.8万バレル減。弱気な内容だったが、圧迫要因になり切れず。
石油輸出国機構(OPEC)が月報で、2024年、2025年の世界の石油需要をさらに下方修正しており、これで5か月連続の下方修正となった。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)
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