乱高下の中、NY金は小反落
07:49:46
11日のNY金は小反落。取引中心限月である期近4月限の清算値は前日比1.8ドル安(2日分合計で45.0ドル高)の2932.6ドル。
アジア取引時間帯にNY金は一段と急伸し、日本時間11日午前11時台にNY金期近4月限は2968.5ドルまで買い進まれた。週明けの水準から80ドル以上も一気に急騰した。ドル離れに加えて、トランプ米大統領が相次いで大統領令に署名を行い、トランプリスクを警戒するムードが大幅に高まったためとみられる。
ただし、欧州取引時間帯に入ると、利益確定売りが台頭し、マイナス圏まで売り込まれてしまった。トランプリスクを警戒して、NY株価の先物相場の下落が利益確定売りを誘ったともみられる。NY金期近4月限は一時2907.0ドルまで下落したが、2900ドルの大台を維持したこともあり、その後は買い戻された。
NY金期近4月限の一代足のチャートをみると、上ヒゲの長い形をみせており、目先の高値形成からの調整安も伺える。半値押しの水準となれば、2760ドルまでの値崩れも警戒されるものの、トランプリスクが引き続き、支援材料になるとみられ、2900ドル台を維持するかポイントに。
ちなみに、10日のNY金は大幅続伸。世界的なドル離れが加速するとの観測から金買いが活発化している。中国人民銀行の金準備高の積み増しもドル離れの一環とみられている。金価格が高い水準にあるものの、金準備を積み増していることが、ドル離れの象徴と考えられる。
トランプ米大統領は、鉄鋼製品とアルミニウム製品に対して、25%の関税を示唆したことも、上昇に弾みをつけた模様。
NY銀は反落。取引中心限月である期近3月限の清算値は前日比0.169ドル安(2日分合計で0.121ドル安)の32.322ドル。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)
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