デイリーコモディティ市況コメント

利益確定の換金売りが活発化し、NY金は大幅続落

07:01:35

4日のNY金は大幅続落。取引中心限月である期近6月限の清算値は前日比86.3ドル安の3035.4ドル。
中国による報復関税も明らかにされ、世界経済の先行き懸念が高まる中、NY株式市場は連日の大幅安を強いられている。投資マインドの悪化や、NY株価先物の損失補填のため、高値圏にあるNY金市場での利益確定のための換金売りが活発化し、大幅安につながっている。
欧州取引時間帯にNY金期近6月限は、再び3100ドルを割り込んだ。米国取引時間帯に入り、前日の安値を下回ると、ストップロスの売りもヒットし、一気に3040ドル割れまで値を崩した。NY金期近6月限は3032.7ドルの安値を付けたが、スポット価格の金が3000ドル台をひとまず維持したこともあり、NY金期近6月限もその後、買い戻しに3050ドル台まで切り返した。前日比65.6ドル安の3056.1ドルで取引を終了している。
NY株価の急落に追随しての値崩れは昨年8月初旬にもみられたが、状況はその当時よりも悪く、さらなる株安も警戒されている。このため、週明けにNY金期近6月限の3000ドルを試す一段安も警戒され、株価次第ともいえる。
7日には中国人民銀行の金準備高が明らかにされる見込みで、5か月連続での積み増し観測もある。しかし、投資マインドの悪化から、支援材料に評価されないことも留意すべきである。
NY金期近6月限の一代足のチャートをみると、20日移動平均線を下回っている。今年2月から3月の下落局面では40日移動平均線が下値支持となっていたが、現時点の40日移動平均線は3004.8ドル。
NY銀は大幅続落。取引中心限月である期近5月限の清算値は前日比2.740ドル安の29.230ドル。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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