デイリーコモディティ市況コメント

原油在庫在庫増加を嫌気して、WTI原油は反落

07:39:47

14日のWTI原油は反落。取引中心限月である期近7月限の清算値は前日比0.57ドル安の62.68ドル。
この日、石油輸出国機構(OPEC)による月報が明らかにされた。OPECプラスに参加しているOPEC産油国の4月の産油量は前月比で日量10.6万バレル減となっている。OPECプラスでは、自主減産の段階的な解消を進めているが、それが反映されていないとの声も挙がっていた。ただ、OPECプラスに参加しているのは、OPEC加盟国だけではないため、支援材料になり切れず。
一方、OPECプラスに参加しない米国やブラジルの2025年の産油量を日量10万バレル下方修正している。
その後、米エネルギー情報局(EIA)が明らかにした週間石油在庫統計で、原油在庫は345.4万バレル増、ガソリン在庫は102.2万バレル減、中間留分在庫は315.5万バレル減、認証在庫であるクッシング在庫は106.9万バレル減。製油所稼働率がさらに向上し、90.2%に達している。米メモリアルデーにかけての石油需要の増加が認識され、原油は上伸し、WTI原油は63ドル台回復をみせた。
しかしながら、原油在庫の積み増しを次第に警戒する動きとなり、WTI原油は上値の重い展開も影響して、次第に売り込まれることに。
WTI原油期近7月限は0.82ドル安の62.43ドルで取引を終了している。
15日には国際エネルギー機関(IEA)の月報が示されるため、世界の石油需要が注目されている。

(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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