デイリーコモディティ市況コメント

売られ過ぎ警戒からの値ごろ買いの台頭で、WTI原油は小幅続伸

08:25:29

14日のWTI原油は小幅続伸。取引中心限月である期近12月限の清算値は前日比0.27ドル高の68.70ドル。
国際エネルギー機関(IEA)の月報が欧州取引時間帯序盤に公表された。2024年の世界の石油需要を日量6万バレル上方修正し、日量99万バレルとしている。一方、2025年の世界の供給過剰は拡大し、日量100万バレルを越える供給過多になると予想している。弱い内容だったが、織り込み済みとして市場の反応は乏しく、戻り歩調をみせることに。
その後、米エネルギー情報局(EIA)が週間石油在庫統計を明らかにした。原油在庫は208.9万バレル増、ガソリン在庫は440.7万バレル減、中間留分在庫は139.4万バレル減、認証在庫であるクッシング在庫は68.8万バレル減。原油在庫は予想以上の増加となったものの、石油製品在庫の減少が影響し、民間ベースでの石油全体の在庫水準が今年5月以来の低い水準に落ち込んでいる。また、石油製品の需要が今年の最も高い水準になっていることもあり、このEIAの在庫統計は支援材料と評価され、WTI原油は発表後に、上げ幅を拡大し、WTI原油期近12月限は一時、69.39ドルまで上伸した。
ただ、ドル高基調が続く中、利益確定売りもその後広がり、68ドル台に値を沈めている。清算値決定前に68.10ドルまで軟化したものの、68ドル台を維持したことで、買い戻されたが、69ドルが壁になっていた。
WTI原油期近12月限のチャートをみると、目先の底入れムードの様相が伺えるものの、70ドルが大きな壁になりそうだ。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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